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子どものスクリーンタイムの減らし方|2000kmの車移動で動画不要な子の育て方公開

こんにちは、マキです。

今回は、1週間に渡る2000kmの車移動の旅路で一度も動画を見ない3~6歳を育てたママによる、スクリーンタイムの減らし方を紹介します。

子どもでも、スクリーンフリーの旅行や週末は、もはや超レア化している時代。

難しく感じても、実は家庭でちょっとした環境設定を変えるだけで、スクリーンタイムを大幅に減らすことは可能です。

誰でも・今日からできる環境設定のコツを、体験談をもとに紹介します♪

わが家のスクリーンタイムの現状

わが家は、完全スクリーンフリー育児はしていません。

現状、4歳、7歳の2人きょうだいで、1日に2人で合計して1時間半ほどのスクリータイムがあります(教育的なものも含めて)。

スクリーンタイムはありますが、合計時間は「できるだけ減らしたい」というゆるいスタンスのもと、子どもが3歳頃からちょっとした工夫をしてきました。

結果、2000kmの長旅でも、渋滞中でも、「何か見たい〜」とせがまない子どもたちが育ちました。

マキ

あくまで結果論だけど、参考にしてみてね〜♪

なんでスクリーンタイムを減らしたいのか?

なぜ、スクリーンタイムを減らしたいのか?

子どもは遊びを創り出す天才として生まれてくると信じているので、自分で工夫して楽しみを創り出す能力をキープしたいと思うからです。

その天才ぶりがフル稼動している子どもの時期には、受動的なエンターテイメントを減らす。

いい意味で「気が利いていない」、その辺にあるものを使って、自分で工夫する経験をいっぱい積んで欲しい。

そんな思いから、受動的なエンターテイメントの割合はなるべく減らしたいというスタンスで子育てしてきました。

マキ

シリコンバレーなど、ITの最先端で働く親ほど、「自分の子どもはスクリーンフリーで育てたい」人が多いってこと、なんとも意味深いよね…(笑)

子ども向けの受動的なエンターテイメントの誘惑に四方八方囲まれている昨今。

子どもの生まれ持った天才ぶりをなるべくキープするには、ある程度の暇、不便、不足を感じて自分で工夫して楽しみを作るための、意識的な環境設定が必要だと実感してきました。

必要なのは、環境設定とマインド設定

子どものスクリーンタイムを減らすために必要なのは、2つ。

①環境設定と②マインド設定です。

環境設定のほうがとっつきやすいので、まずは環境設定から紹介します。

子どものスクリーンタイムの減らす環境設定4つ

子どものスクリーンタイムを減らす環境設定には4つのポイントがあります。

4つのポイントは、アクセス、内容、時間、条件です。

では、4つポイントを1つずつ紹介します♪

環境設定のポイント1:アクセス

スクリーンタイムを大幅に減らす環境設定のポイント1つ目は、アクセスです。

なぜかというと、動画に関して、「いつでも・どこでも・なんにでも」アクセスできる環境が整っていたら、どんなに意思が強くても、だらだら見の誘惑に勝つことはほぼ無理だからです。

そこで、アクセスをある程度制限するという目的で役立ってきたのが、USBメモリ。

USBメモリの活用は、「だらだら見」や「あともうちょっと〜」を大幅に減らす必殺技なんです。

わが家では、テレビはテレビ局の放送に繋げていないし、インターネットにも繋いでいません。

テレビをインターネットに接続せずに、USBメモリにダウンロードしたものの中から選んで見てもらうのです。

なぜかというと、「だらだら見」や「あともうちょっと〜」の主な原因は、動画が終わった後に、面白そうな関連動画が次々と表示されることだからです。

マキ

大人でさえ、関連動画の誘惑には勝てないよね (笑)。

USBメモリに、目ぼしい動画数十本をダウンロードして、テレビに差し込んでおきます。

子どもが飽きてきたら、興味に応じて新しい動画を追加します。

少し手間ですが、この方法だと、見る動画の内容も時間も、段違いに管理しやすくなります。

マキ

テレビはほぼ見ないわが家ならではの解決法で、再現性なかったらごめん(笑)。

でも、USBの活用で生活が変わることは実証済み!

USBメモリ使ってスクリーンタイムを楽しむ、という前提のもと、内容設定のポイントを紹介します。

環境設定のポイント2:内容

子どものスクリーンタイムを大幅に減らす環境設定のポイントの2つ目は、内容設定です。

わが家で気をつけているのは、動画の8割ほどは、実際の生活に役立つ内容に絞ることです。

なぜかというと、動画は受動的に「暇を潰す」ために見るのではなく、能動的に「何かを解決する」ために見るというスタンスを身につけてほしいからです。

わが家でよく子どもと楽しんでいる動画のカテゴリーの例はこんな感じです。

「何かを解決するために見る」スタンスで選ぶ動画
  • 自分で小屋を建てる方法
  • 鶏小屋の作り方
  • 野菜や果物の育て方
  • 健康に関すること(歯の磨き方、料理)
  • 車のメンテナンスの方法
  • 化学実験系
  • 仕事見学系
  • ブッシュクラフト
  • 世界各地の伝統的技術・工芸
  • XXはどうやって作られるのか?系
マキ

「3〜6歳には渋すぎじゃない?!」と思ったかもしれないけど、騙されたと思って試しに観させてみて〜。

ノンフィクションかつ疑問や問題を解決してくれる内容の動画は、刺激が少なく、だらだら・延々に見るように作られていません。

子どもの依存性が低く、いつの間にかライフスキルの知識も豊富になるので、一石二鳥です。

マキ

カテゴリーを選ぶ際のミソは、親の自分も興味があるライフスキルを選ぶこと。

子どもと一緒に楽しめたら、スクリーンタイムがより充実するよ〜♪

上のリストのカテゴリーに加えて、子ども向けのアニメも2割ほど見ています。

あまりストイックになりすぎず、ゆる〜く内容設定を始めてみてください♪

環境設定のポイント3:時間

子どものスクリーンタイムを大幅に減らす環境設定のポイントの3つ目は、時間設定です。

前述したように、動画に関して、「いつでも・どこでも・なんにでも」アクセスできる環境が整っていたら、どんなに意思が強くても、だらだら見の誘惑に勝つことはほぼ無理。

そのため、あらかじめ決められたスクリーンタイムを設定するのは必須です。

わが家のスクリーンタイムは、ざっくり17時から18時ごろ。

その1時間を2人の子どもたちで分け合ってスクリーンタイムにしています。

環境設定のポイント4:条件

子どものスクリーンタイムを大幅に減らす環境設定のポイントの4つ目は、条件設定です。

わが家のスクリーンタイムの条件は、「やることを済ませてから」です。

なぜかというと、大人になってからも、ゆっくりスクリーンタイムが持てるのは、「やることを済ませてから」だからです。

子どもだからといって、片付けや家事をそっちのけで、自分だけゆっくりスクリーンタイムを持っている状況は今から避けておきたいのです。

マキ

片付けとかの気の進まない作業をやってもらうのは、スクリーンタイムの直前が最適!

スクリーンタイムがご褒美の役割をしてくれて、さっさと作業してくれるよ〜

スクリーンタイムの前にやっておくことにはこんなことが含まれます。

スクリーンタイムの前に済ませること(わが家の例)
  • シャワー
  • 自分の部屋とリビングルームの現状復帰
  • 勉強
  • 掃除・洗濯などの家事手伝い
  • 動物・植物の世話

あらかじめ条件を決めて話し合っておくことで、「暇・隙さえあれば動画」のサイクルを断つことができます。

子どもたちは、条件に慣れると、条件を満たさない状況では「なんか観たい〜」と言ってくることは自然となくなります。

マキ

だから旅路や外出先でも「なんか観たい〜」って言ってこないんだと思う〜。

以上、子どもスクリーンタイムを大幅に減らす「環境設定」のポイント4つを紹介しました。

次に、「マインド設定」を紹介します。

マインド設定までできれば、スクリーンタイムは驚くほど減っていきます。

子どものスクリーンタイムを減らすマインド設定

子どものスクリーンタイムを大幅に減らすマインド設定は、これです。

スクリーンタイムが減るマインドセット

「暇」は潰すものではなく、試行錯誤のチャンス

子どもは、暇を感じると、自分で楽しみを創り出す能力を持っています。

私は、暇・不足・不便を感じることは、クリエイティブなセンスを磨くのには欠かせないと思っています。

だから、「暇=潰すもの」ではなく、「暇=試行錯誤のチャンス」。

暇だから、空想したり、本を読んだり、その辺にあるものから遊びを発明したりするのです。

大人の私たちができることは、良かれと思って「暇を潰してあげない」こと。

空白の時間、自由な時間、暇な時間…それこそが大事。

このスタンスだと、ママとして、子どもの「つまんな〜い」「なんか観た〜い」「なんで〜?」のグズグズに動じなくなります。

マキ

暇を潰すべきものと思っているか、試行錯誤のチャンスと思っているかどうかで、自分の言動も違ってくる。

それを子どもは敏感に察知するよ。

このマインドセットを持つと、たとえ前述した環境設定をしなくても、自然にスクリーンタイムが減っていきます。

それほど、「暇」をどうとらえるかはパワフルなんです。

まとめ

今回は、1週間に渡る2000kmの車移動の旅路で一度も動画を見ない3~6歳を育てたママによる、スクリーンタイムの減らし方を紹介しました。

内容のまとめ
  • テレビはインターネットに接続せずに、USBメモリにダウンロードした動画を観る
  • 8割はライフスキル系の動画にして、動画は「問題解決のために観る」スタンスを養う
  • スクリーンタイムをあらかじめ決めておく
  • スクリーンタイムの条件は、「やることを済ませてから」
  • 「暇は潰すものではなく、試行錯誤のチャンス」ととらえる

誰でも、どんな家庭でも、ちょっとの工夫で、今日からスクリーンタイムは大幅に減らせます。

ストイックになりすぎず、とっつきやすいと感じるポイントから、ぜひ取り入れてみてください♪

マキ

スクリーンタイムを減らして生まれた余白で、子どもが何を創り出してくれるのか楽しみだね〜