それぞれのメリット・デメリットがわかると、どっちが自分に合ってるかわかるよ!
こんにちは!国際結婚・ミニマリストママのマキです。
国際結婚をするときにまず直面するのが、「苗字をどうするか」問題。
住む国、子どもの名前、キャリアなど、名前に関して考慮することはたくさんあるので迷いますよね。
今回は、国際結婚して夫婦別姓歴8年のわたしが、別姓にするメリット・デメリットを体験談を交えて紹介します。
結論をはじめに言うと、日本に住む場合には、別姓のほうがおすすめです。
ただし、状況によってどちらがいいのかは変わるので、ご自身の状況と照らし合わせてメリット・デメリットを検討してみてください。
「失敗した…!」と、のちのち家庭裁判所で苗字変更の手続きをする面倒を避けるためにも、ぜひ参考にしてみてくださいね♪
もくじ
国際結婚での苗字の選択肢とは?
国際結婚では、苗字に関して選択肢は主に3つあります。
例えば、ジョン・スミスさん(外国人男性)と山田花子さん(日本人女性)が結婚した場合、3つの選択肢に当てはめるとこのようになります。
- 夫婦同姓:スミス花子
- 夫婦別姓:山田花子
- ダブルネーム(複合姓):スミス山田花子
「夫婦別姓」以外は、戸籍上の苗字を変更する(山田→ スミス or スミス山田)手続きが必要です。
わたしは国際結婚に際して「夫婦別姓」を選択しました。
わたしの姉も国際結婚したので、姉や他の国際結婚経験者の生の意見を参考にして「別姓」を選んだよ〜
国際結婚で、子どもの苗字はどうなるの?
国際結婚の「苗字をどうするか問題」で一番気になるのは、「将来子どもの名前はどうなるのか?」です。
出生届を提出して、子どもが日本の戸籍に載る際には、「日本人の親の苗字」が「子どもの苗字」として登録されます。
例えば、山田花子さん(日本人女性)とジョン・スミスさん(外国人男性)の間に、ジェームズ君(子ども)が生まれた場合でみてみましょう。
夫婦同姓:スミス ジェームズ
夫婦別姓:山田 ジェームズ
ダブルネーム(複合姓):スミス山田 ジェームズ
わたしのように夫婦別姓にした場合、子どもの日本の戸籍上の名前は「山田ジェームズ」となります。
これはあくまで日本の戸籍上の場合。
国によって苗字の扱いは違うので、「日本と相手国(海外)で子どもの名前が一致しない」場合もふつうにあり得るよ。
国際結婚での夫婦別姓のメリットとは?
夫婦別姓歴8年以上の結論は、「日本をメインの拠点とする場合には、日本の苗字を残しておいた方が何かと便利」ということです。
日本社会で外国の苗字だと、目立つし規格外で不便なことがまだまだ多いからです。
具体的には、夫婦別姓にしてこのようなメリットがありました。
- 目立ちたくない場面で目立たない
- 規格外なことに悩まされない
- キャリアの継続性を保ちやすい
- 手続きがラク
目立ちたくない場面で目立たない
日本では外国の苗字をもっていると、目立ちたくなくてもまだまだ目立ちます。
特に公共の場で名前を呼ばれる場面。
見た目が日本人なのに外国名をもっているので、「ん、なんだなんだ?」と必ず視線を集めることになります。
- 病院
- 銀行
- 学校
- 職場
- 冠婚葬祭
また、日本で子どもを育てる場合には、外国名だと目立つことは覚えておきましょう。
わが家の場合、子どもの苗字は日本名、下の名前は外国名を使っています。
比較的外国人の多い地域に住んでいますが、それでも公園などで子どもが自分の名前を紹介すると「外人なの?」とか「え、日本語しゃべれんの?」とか突っ込まれます。
下の名前だけが外国名で、外国人が多い地域でも実際はそんな感じ。
子どもの名前の一部または全体が外国名の場合、日本育ちの日本人でも「外人扱い」されることは覚悟しておきましょう。
わたしの甥っ子(ハーフ)は目立つの嫌なので、日本の小学校では日本名のミドルネーム、アメリカの学校では英語名のファーストネーム、と賢く使い分けていたよ〜
もっとひどいのは、「外国の名前だから賃貸の契約を断られる」ケースがあることです。
見た目も苗字も日本人のわたしには愛想が良かった不動産屋さんも、夫が外国人だとわかると対応が一変。
オーナーに電話をかけ、「外国人はお貸しできません」と露骨に断られたことがあります。
ここはどこの国?! 何時代だよ(怒)?!
目立ったり特別扱いされたりする煩わしさを少しでも軽減したい場合には、日本の苗字をキープしておくのがおすすめです。
規格外なことに悩まされない
最近は減ってきていますが、規格外の状況に煩わされるのも外国名あるあるです。
例えば、「名前の記入欄のマス数が足りない」や「電話の応答で必ず名前を聞き返される」などです。
夫の苗字を電話口で一つ一つ言っても、間違って登録されることがよくあります。
そのため、データベース上の「お客様情報」と「本人の名前」が一致しないためにあらゆる手続きがややこしくなるんです。
夫名義のものはしょうがないですが、少なくとも自分の名義のものには日本名が使えるのが本当にラクだと感じます。
キャリアの継続性を保ちやすい
これは国際結婚に限ったことではありませんが、職業によっては、夫婦別姓の方がキャリアの便宜上メリットが大きい場合があります。
わたしは大学教員や研究員をしていたので、女性教員・研究者で結婚後も旧姓を名乗っている人もよく見かけました。
論文や書籍の執筆の実績を積んできた場合、途中で名前を変えると同一人物とわかりにくくなってしまうためです。
特定の分野でキャリアの継続性を保ちやすいのも夫婦別姓のメリットです。
手続きがラク
夫婦別姓を選ぶ場合には、婚姻届の提出するだけで苗字変更の手続きは必要ありません。
苗字を変更することに伴う、各種の免許や契約などの氏名変更もする必要がないため、結婚後の事務手続きはとってもラクです。
国際結婚での夫婦別姓のデメリットとは?
国際結婚で夫婦別姓にして8年以上経過した上で分かった、夫婦別姓のデメリットは以下です。
- 結婚した事実が名前からは判断できない
- 夫と子どもの関係性が証明しづらい場面がある
- 外国をメインの生活拠点とする場合には、日本名だと不便な場合もある
結婚した事実が名前からは判断できない
夫婦別姓の場合、苗字は旧姓のままなので、説明がない限りは「未婚」か「離婚した」と思われます。
「(国際)結婚したことアピールしたい!」「旧姓のままな理由を説明するのが面倒」という人は、迷わず同姓を選びましょう。
英語の先生など、外国名を持っていると「なんとなく有利かも?」という職業の場合も、同姓を検討するのがおすすめ。
裏技として、戸籍上は別姓で、仕事上は同姓(外国名)を使う、という選択肢もあるよ。
私は海外とやりとりする仕事が多いので、「英語でコミュニケーション取れるだろう」という印象を持ってもらいやすい外国名(夫の苗字)で活動することもあり。
夫と子どもの関係性が証明しづらい場面がある
夫婦別姓のデメリットの2つ目は、夫(外国の苗字)と子ども(日本の苗字)が一致しないために「関係性を証明しづらいことがある」点です。
例えば、子どもの日本のパスポートの申請時。
パスポート上の名前は、戸籍上の名前と一致していなければなりません。
そのため、子どもは日本の苗字を使うことになります。
夫と苗字が違うので、「本当に親子なのか?」の判断が難しくなります。
特に、国際線の飛行機に乗る際には、「パスポート以外に親子関係を証明できる書類」を念のため持参する必要があります。
例えば、夫の国が発行した子どものパスポートや戸籍の書類などです。
国際線に搭乗する以前に、各航空会社に必要書類を確認しましょう。
裏技!日本のパスポートの名前に二つの苗字を入れる方法
「家族内でパスポートの苗字が一致しないから別姓は面倒くさそう・・・」と思う方に朗報〜♪
実は、子どもの日本のパスポートの名前にカッコ(外国の苗字)をつけられるんです。
「山田ジェームズ」くんの場合、「JAMES YAMADA (SMITH)」という風にしておくと、夫と子どもの親子関係が分かりやすくなります。
わたしも、パスポートで夫と子どもの苗字が一致しないことが気になりましたが、これで解決。
念のため、国際線に乗る場合にはパスポート以外に親子関係を証明する書類は持参します。
それでも、やっぱり子どものパスポートに「(夫の苗字)」がついていると安心感があります!
現在もその方法で申請できるかどうかは、パスポート申請時に担当者に確認してくださいね。
パスポート申請時に困っていたら、国際結婚のケースに慣れている係りの人が、この方法を親切に教えてくれました。
ありがとう〜!
外国では日本名だと不便な場合もある
結婚相手の国をメインの生活拠点とする場合には、日本の苗字だと不便な場合もあります。
例えばこんなことが考えられます。
- 外国人として目立つ
- 規格外なことが多い
- 発音が難しく、覚えてもらいづらい
- 仕事獲得や賃貸の際に外国人だと嫌がられる場合がある
総合的に見て、メインの生活拠点の国の苗字を使うのが無難です。
逆に、海外でも日本名で得するケースもあります。
わたしのダンナの国ブラジルでは「日本人ブランド」が確立してるので、日本名 =「頭良い」「信用できる」と思われて得します(笑)。
ブラジルのおじいちゃんおばあちゃんは、医者は弁護士は「サトウ」「スズキ」だったら良し、と言っています(笑)。
まとめ
今回は、国際結婚して夫婦別姓歴8年のわたしが、別姓にするメリット・デメリットを体験談を交えて紹介しました。
結論:国際結婚して日本に住む場合には、別姓のほうがおすすめです。
ただし、状況によってどちらがいいのかは変わるので、ご自身の状況と照らし合わせて検討してみてください。
- メインの拠点は日本
- 目立つのが苦手
- 結婚相手の苗字が長い・発音が難しい
- キャリアの継続性が重要な仕事についている(出版歴、研究業績が重要)
- 苗字にこだわりがないので、手続きはラクな方がいい
- 国際結婚したことをアピールしたい
- 「家族全員苗字が同じ」に意義を感じる
- 外国名の方が有利な分野の仕事についている
- メインの生活拠点は結婚相手の国
わたしの場合は、「夫婦別姓にしておいて良かった〜」という経験の方が多いので、夫婦別姓で満足しています。
「失敗した…!」と、のちのち苗字変更の手続きをする面倒を避けるためにも、ぜひ参考にしてみてくださいね。
へえ〜、国際結婚で日本に住むなら、夫婦別姓の方が良さそうな気がしてきた〜。
メリット・デメリットを考慮して、後悔しない選択ができるといいね!
国際結婚するとき、苗字どうした?
同姓と別姓選べるって聞いたけど、どっちがいいの?