今や、ネット上におうち英語(参考:おうち英語とは?)の情報がたくさんありすぎて、迷いますよね。
今回は、巷に溢れる「おうち英語」情報の中から、本物をより分けるために必要な知識を得るという観点で、とても役に立った本を紹介します。
それが、船津洋さんの「どんな子でもバイリンガルに育つ魔法のメソッド」です。
船津さんの最新版の本「10万組の親子が学んだ 子どもの英語『超効率』勉強法」も読みました。個人的には「どんな子でもバイリンガルに育つ魔法のメソッド」の方が初心者向けでわかりやすいと感じたので、あえて後者を紹介しています。
この本を読んでいなかったら、おうち英語のやり方に関して、かなり遠回りをすることになっていたと思います。
著書の内容とわたし自身の経験も踏まえて、特に納得した・参考になった点をピックアップして紹介します♪
もくじ
「どんな子でもバイリンガルに育つ魔法のメソッド」
「どんな子でもバイリンガルに育つ魔法のメソッド」の著者・船津洋さんは、バイリンガルを育てる英語教材「パルキッズ」を作っている方です。
古めの本だし、題名がうさんくさい感じがするかもだけど…(笑)、騙されたと思って読んでみて〜!
目から鱗だよ〜
自分の経験も踏まえて、船津さんのメソッドの中で特に納得できる~!と思った点はこんな点です。
- まずはリスニング重視
- 幼児期に文法は教えない
- 英語は英語で理解する「直接法」で学ぶ
- 「直接法」の読解力がついてはじめて英語力が定着する
上記の4つのポイントに共通しているのは、母国語を習得した方法を再現するのが大事ということです。
では、一つ一つのポイントを見ていきます。
1. まずはリスニング重視
何はともあれまずはリスニングです。
母国語の日本語も、最初は親の言っていることがわかるようになり、それを真似して自然と話せるようになりましたよね?
「あいうえお」表を学んだから日本語を理解したり、話せるようになったのではありません。
まずはリスニング重視、というのは意外と見落しがちな点。
幼児用教材でも、アルファベットから始めるものも多いように思います。
日本語でさえ、「あいうえお」から始めていないのに、英語となるといきなり張り切って「ABC」から始めるのは不自然だよね。
わたしの経験でも、英語が自然と口に出てきだしたのは、相手が何を言っているのかわかりだしてからです。
そもそも、聞いて認識できない音を、自分の口で再現することはできません。
音を聞き分けるリスニングから重点的に始めるのが大切というのは納得です。
子どもの英語学習では、「英語で歌えるようになった〜」とか「発音いいな〜」とか、ついアウトプットに目が行きがち。
でも、まずはたっぷりのインプットが大事ということが再確認できました。
2. 幼児に文法は教えない
幼児に文法を教えない、という点も納得です。
リスニングの重要性については前述しましたが、リスニングをしているうちに、子どもは自然と文法のルールを理解するようになるそうです。
日本語でも、子どもは「食べたい、りんご、〇〇ちゃん」とは言いませんよね?
文法を学んでいないのにも関わらず、ちゃんと「〇〇ちゃん、りんご食べたい」と、基本的な文法ルールに沿って言います。
日本語だって、文法を正式に学ぶのは小学校の中学年以降。
大きくなって自分の意見を述べる際にマナーとして文法を身につければ良い、という著者のスタンスにも納得です。
文法は、後回しでOK!
3. 英語は英語のまま理解する「直接法」で学ぶ
英語は英語のまま理解するのは「直説法」。
反対に、「間接法」とは、ある言語を理解するのに他の言語を介することだそうです。
例えば、英語の文章を理解するのに、まず英単語の意味を日本語で調べて、英文を日本語に訳して始めて意味を理解しようとする方法が「間接法です」。
まさに多くの日本の学校で行われている典型的な方法が「間接法」です。
わたしの場合、英語習得に関しては「間接法」と「直接法」どちらも経験があるよ〜
2つのうち、より効率が良く、言語の理解が深まるのは「直接法」でした。
米国の大学で膨大な量のリーディングをこなすのに、いちいち日本語に訳していたら夜が明けてしまいます。
そこで、いつの間にか英語を日本語に訳して理解する「間接法」から「直接法」の学びに切り変えていました。
会話に関しても同じことが起こりました。
頭の中で日本語の文章を組み立て、それを訳して口にするという作業(間接法)をしていたら、会話から取り残されてしまうからです。
意識して「間接法」から「直接法」に切り替えたのではなく、サバイバルするためにそうなった、ということです(笑)。
「直接法」で英語を学びだすと、リーディングも会話も一気に飛躍しました。
講義も英語のまま理解できるし、教科書も英和辞書を引かずに読めます!
日本の学校で単語を調べまくって、日本語に訳す作業って何だったんだろ…??
おそらく、幼い頃から英語を日本語に訳すことを課されずに、英語で読み聞かせをしてもらったり、動画などを英語で観ていたら、自然と英語は英語のまま理解できる力がついていたと思います。
日本の学校で「間接法」を叩き込まれていた10代後半のわたしでも、途中から「直接法」で英語を学ぶことができたので、乳幼児であればなおさら簡単にできると思います。
4. 「直接法」の読解力がついてはじめて英語力が定着する
子どもの英語の発音がいいだけで「英語がしゃべれるようになった!」と勘違いしてしまうことも多いそうですが、本当の意味で「英語力が定着する」のは、読解力がついてからだそうです。
その証拠に、「小さい頃は英語ペラペラだったのに、全く忘れてしまった」というケースはよくあります。
わたしの周りにも、そういう人はいます。
そうならない鍵は、英語のまま(日本語を介さずに)理解する読解力をつけるまで英語学習を続けることだそうです。
そこまでいけば英語の能力は定着し、逆にそこまでいかなければ、英語教育をストップした途端に英語を忘れてしまう(実際に消えるのではなく錆び付いている状態)のだそうです。
「読解力がついて、自分で英語の本を楽しんだりするようになったら一安心なんだな」と、ひとまずのゴールが見えたのがわたしにとっては収穫でした。
以上、著書の中で、わたしが個人的に納得した&参考になった、4つのポイントを紹介しました。
まとめ
「どんな子でもバイリンガルに育つ魔法のメソッド」の中で、参考になったポイントをまとめます。
- まずはリスニング重視
- 幼児期に文法は教えない
- 英語は英語で理解する「直接法」で学ぶ
- 「直接法」の読解力がついてはじめて英語力が定着する
他にも、優れたメソッドは存在すると思いますが、おうち英語初心者の私にとってはとても参考になった一冊でした。
なぜ、英語教育を行っているにも関わらず、多くの日本人は英語が苦手なのかがよ~くわかります。
母国語方式が優れているとは分かっていても、英語学習となるとなぜか張り切って、つい「ABC」から始めてしまったり、発音を重視したり・・・とアウトプットに目が行きがち。
「やってはいけないこと」も、早い段階で知ることができたのは本当にラッキーでした。
この本を読んでいなかったら、おうち英語のやり方に関して、かなり遠回りをすることになっていたと思います。
まず何から始めていいかわからない場合には、この本を読んでみることをおすすめします!
一緒におうち英語を楽しみましょう〜♪
こんにちは!
米国看護師で、子どもはアメリカのオンライン・インターナショナル小学校に通っているママ、マキです。